取締役 専務執行役員
コーポレート本部長
山岡一朗

中長期的な視点で人と組織力を高めながら、グループ経営の推進を牽引
中期経営計画2026「Heritage to the future」においては、コーポレート本部としてグループ経営の推進と効率化、経営戦略に連動した人材戦略、サステナビリティの実現に向けたESG戦略に取り組んでいます。グループ経営では、セグメント体制を再定義し、マテリアル、ライフスタイル、アパレル、ブランド・リテールの4セグメントでそれぞれグループ連携を進めて収益性の向上と持続的成長に取り組んでいます。またグループ連携を強化するために、グループ内DX基盤の構築を進めています。人材戦略では、人事制度の刷新や多様な人材が活躍できる仕組みの整備、また健康経営の推進(「健康経営優良法人」に2年連続で認定)など様々な人材活性化策を導入しております。中長期的な視点をもって人的資本の強化に取り組み、従業員一人ひとりの能力向上と組織力の強化を図っています。ESG戦略では、CSV経営の実践とコーポレートガバナンスの強化に取り組んでいます。マテリアリティ(重要課題)の設定と対応を通じて経営戦略を加速させることで、社会と当社グループの持続的成長を目指しています。取り組みの内容につきましては、当社のコーポレートサイト(サステナビリティ)を是非ご覧ください。私たちはこれからもステークホルダーの皆さまとの繋がりを大切にして、信頼と共感を築き上げ、人々の生活に喜びを与え、豊かな社会の実現に貢献してまいります。
取締役 常務執行役員
ブランド・リテール本部長 兼アパレル第二本部長
三橋大作

優れた商品やサービスの提供でヤギグループの次代を担う事業の成長を目指す
当社の長い歴史の中で、ブランドリテール本部は新しい事業に取り組んでおります。ブランド事業では、「TATRAS」や「ATTACHMENT」など、繊維商社が手掛けるブランドとして細部にまで「モノ作り」にこだわったプロダクトをお客様に提供しております。
「TATRAS」では、主力のダウンジャケットをポーランドで生産しており、良質のダウンを使用することにより、都会的で洗練された商品が評価を得ています。「ATTACHMENT」は素材とシルエットにこだわり、日本国内の生地メーカーから素材を選定し、フォーマルにもカジュアルにも着こなせる商品に仕上げております。二つのブランドともに欧州やアジアにも販売しており、今後も海外への拡販へ注力していきます。リテール事業では、パートナーである韓国のスポーツアパレル企業の「WINWIN SPORTS」と合弁会社を設立し、世界的に有名な「NIKE」ブランドのプロダクトを日本国内で出店し販売しております。「NIKE」の優れた商品やサービスの提供を通して、お客さまの健康と幸せ、生活の質を向上させることを目標としております。
これらは新しい事業ではありますが、ヤギグループの次代を担う事業として成長させるべく、日々邁進しています。
取締役 常務執行役員
アパレル第一本部長
藤本貴史

「独創的な企画開発力」と「信頼できる生産体制」で時代の求める製品づくりを実現
アパレル事業は当社の事業の中では比較的歴史は新しいものの、現在の当社の基幹事業です。私たちは早くから企画提案型ODMを導入するとともに、オリジナルブランドの展開やライセンスブランド事業に取り組んできました。「独創的な企画開発力」と「信頼できる生産体制」で時代を捉えた製品づくりに努め、日常的に着用できるメンズやレディス、キッズをはじめ、高い機能性が求められるユニフォーム・スポーツ・アウトドアウェアなどを展開しています。また、それらの生産と供給の為、当社の海外拠点と連携したグローバルな生産ネットワークの構築と、原料やテキスタイルなどにおいては他のセグメント本部と連携した独自の企画提案力を活用し、時代の求める製品づくりを進めています。
今後においても、効率性、透明性、持続可能性を柱としてサプライチェーン全体を進化させ、より豊かな未来を切り開いてまいります。
取締役 上席執行役員
ライフスタイル本部長
八木靖之

人々の“いきいき”とした人生を目指す「ウェルネスの実現」に貢献
ライフスタイル事業では、人々の身近な生活に寄り添う寝装・インテリア雑貨・タオル関連・化粧雑貨・衛生関連商品などの生活資材から、不織布や機能性素材原料などを扱う産業資材分野など幅広く事業を展開しています。住宅・商業施設・車輛・電子機器など、生活のあらゆるところに繊維は利用されており、繊維業界に携わってきた長年の知見を衣料用途に限らず、資材用途にも展開しています。生活資材分野では、人々の健康志向の高まりや環境への配慮などを踏まえ、オーガニックコットンやリサイクル素材の提案など、お客様のニーズに合った商品提案を行っています。また、今後は人々の“いきいき”とした人生を目指すウェルネスの実現に合わせ、快適で付加価値の高い商品開発を行い、人々の豊かな生活に貢献していきます。産業資材分野でも、環境配慮型素材のニーズの高まりやBCP対策としての多様な調達先の確保など、これまで以上にビジネス機会は広がっています。サスティナブルな社会の実現に向けて、商社としてグローバルなサプライチェーンを最適化させ、社会に貢献していきます。
上席執行役員
グローバルマテリアル本部長
長戸隆之

社会全体に価値ある変革をもたらし、環境と未来をつなぐ架け橋となる
マテリアル事業は、当社の祖業であり、創業以来130年超にわたる歴史のなかで、その専門性の高さと知見の広さで、歴史と共に信頼を築き上げてきました。原料事業は、国内をはじめ、欧州・米国・アジア地域を中心としてグローバルに原料の調達と供給を行っています。また、日本の高度な糸加工技術を用いて、衣料用途や資材用途向けにオリジナル糸を販売し、付加価値のある高機能素材や環境配慮型商材等、幅広く事業を展開しています。
テキスタイル事業は、日本の高品質・高機能商材に加え、中国・ASEAN等の海外拠点で開発した生地を中国・韓国を中心としたアジア地域、欧州・米国向けと、グローバルに生地を供給しています。
また、持続可能性を本気で考え、実行する企業として、業界だけでなく広く社会から支持される存在へ進化する思いも込めて、環境配慮型素材ブランドを「ユナ・イト UNITO」に統一し、「UNITO Project」として「サステナぶらないサステナブル」素材で、グローバルな展開を目指していきます。特に、オーガニックコットンにおいて当社は日本最大級の取扱量を誇り、年間で約1,000t以上の規模に達しています。当社独自のオーガニックコットンのトレーサビリティーシステム「COTTON ID」を開発し、綿農場から糸が完成するまで一貫したトレーサビリティを実現しています。
マテリアル事業を通じて、新たなパートナーシップや事業展開の可能性を広げ、社会全体に価値ある変革をもたらし、環境と未来をつなぐ架け橋となることと、「作り手の想い」や「素材のストーリー」を伝え、環境配慮を「特別な選択」から「自然な選択」へと導き、ものづくりの本質を改めて感じてもらえるように努めてまいります。