平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 

2017年3月期第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府・日銀による経済・金融政策の効果もあり、一定の雇用・所得改善が見られたものの、米国新政権による経済政策への思惑や中国をはじめとする新興国・資源国の景気減速など、先行きの不透明な世界経済を反映し、個人消費マインドは力強さに欠ける展開となりました。繊維業界におきましても、消費者の節約志向や低価格帯品へのシフトが顕著となり、夏季の天候不順や、新興国の景気減速に伴うインバウンド需要の下振れも重なったことから、一部の高付加価値品を除いて総じて低調に推移しました。

 

このような状況の下、当社グループでは中期経営計画「Value Innovation 123」の最終年度にあたり、重点施策である「中核事業の高収益化」「海外事業の拡大・新規事業の強化」「経営管理体制の高度化」を図っており、差別化商材の供給力強化と優良取引先との取り組み深耕に注力しました。繊維二次製品分野の拡大を図るAGP(アセアン・ゲートウェイ・プロジェクト)は、YAGI&CO.,(H.K.)LTD. を基点とする第一段階を終え、本年度から「AGP開発室」として当社営業部門に移し、より顧客ニーズを取り入れやすい体制としました。アセアンで原料と素材に独自性を持たせ繊維二次製品までの一貫モデルを構築するATC(アセアン・テキスタイル・コンバーティング)にも着実に取り組みました。さらに組織を横断した「ODM PROJECT TEAM」「TEX EXPORT PROJECT TEAM」が、欧州の素材・縫製を活用した製品の国内提案や、欧米での顧客獲得に向けた海外の展示会に参加するなど、積極的な活動を展開しました。

 

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は85,642百万円 (前年同期比1.2%減)、営業利益は2,343百万円(前年同期比7.2%減)、経常利益は2,234百万円 (前年同期比16.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,730百万円 (前年同期比9.5%減)となりました。

 

国内市場の少子高齢化や新興国への経済シフトなど、グローバルでの市場変化が急速に広がるなかで、繊維ビジネスも大きな転換期を迎えています。当社は、繊維専門商社の強みである「原料」「テキスタイル」「繊維二次製品」の各分野の連携強化を図り、グローバルネットワークを組み合わせた「総合力」を高めることにより、収益性の高い事業展開に取り組んでおります。

 

今後におきましても、当社が1893年の創業以来築き上げてきた、信用と実績をさらに高めていくために、経営の効率性向上を目指し、いかなる環境下でも適正な利潤を上げられるビジネスモデルを構築してまいります。

 

株主の皆様におかれましては、なにとぞ一層のご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

2017年1月