2020年3月期の分野別の営業概況は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

原料分野の概況

原料分野は、天然繊維原料は、各産地に共通し稼働状況が停滞気味で低調な商況となり、主力事業の綿糸販売は非常に苦戦を強いられました。合成繊維原料は、年間を通し合繊加工糸・備蓄糸は堅調に推移したものの、高付加価値原料において生産進捗の遅れが影響し苦戦しました。
このような状況の下、当社グループは、テキスタイル分野との連携による相乗効果の創出を推進し、優良取引先との取り組み深耕や、生産集約による加工効率向上により収益基盤の構築に努めるなど業績の維持拡大を図りました。
この結果、原料分野の売上高は17,627百万円(前期比4.9%減)となりました。

テキスタイル分野の概況

テキスタイル分野は、産地の稼働状況も低調で力強さに欠いた上、運賃、倉敷料の高騰や、ニッター・染工場の人手不足による生産キャパシティ不足、工賃の値上げ要請など、総じて収益を圧迫する厳しい経営環境となり、採算面の維持に苦慮する一年となりました。
このような状況の下、当社グループは、販売戦略の要である「テキスタイル・プロジェクト」において、素材企画力を活かした売れ筋商材開発やグループ会社との合同展示会開催による販売強化に努めました。また原料分野との協業強化を意識しながら、戦略商材の開発に注力いたしました。
この結果、テキスタイル分野の売上高は13,683百万円(前期比10.8%減)となりました。

繊維二次製品分野の概況

繊維二次製品分野は、消費増税による消費マインドの冷え込みに加え、記録的な暖冬による冬物重衣料の販売不振など苦戦を強いられました。一方でブランド力・デザイン性など、付加価値の高い商材やファッション性を取り入れたワーク系商材については総じて好調に推移しました。但し2月から3月にかけては物流面や販売面で新型コロナウイルス感染症の影響を受けました。
このような状況の下、当社グループは、企画段階から請け負い製造・供給するODM生産を推進する一方、原料・テキスタイル分野との協業や新規オリジナル商材の開発を加速しており、市場での競争力を強化することに努めました。また、幅広い層に向けたライセンスビジネスの拡大にも注力いたしました。
この結果、繊維二次製品分野の売上高は83,007百万円(前期比2.6%増)となりました。