衣類や寝具など繊維製品の原料となる「糸」。繊維製品の生産拠点のグローバル化加速に対応して、原料ビジネスも変革が求められています。

 

繊維原料は、自然由来の素材である「天然繊維」と、高分子を化学合成した「合成繊維」に大別されます。ただし、それぞれ用途に応じて加工を施した繊維の取り扱いが中心となっており、主力仕入先である紡績メーカーの生産拠点も国内にとどまらず東南アジアへとシフトし、多様なニーズに対応した動きを見せています。

 

 天然繊維を代表する存在である綿糸は、原料である綿花の主要産地であるインドやパキスタン、トルコ、中国がビジネスの発信地です。トルコでは有機栽培綿(オーガニック綿)のオリジナル商標「ORCOTT」を展開するほか、インドでも現地生産者とタイアップして同様の有機栽培綿を取り扱うなど、環境を意識したCSR(企業の社会的責任)の発想に基づくビジネスを推進しています。化学繊維(合繊糸・化繊糸)についてもインドネシアやタイ、中国を中心に、国内大手メーカーと加工場との協業による高品質な原料の供給体制を構築しています。

 

 さらに、国内では高度な技術力を持つ合繊加工メーカーや加工場と協力して、高機能かつ差別化された糸を独自に開発。ダストコントロールをはじめ、自動車やインテリア、環境関連など幅広い領域に供給しています。ヤギの原糸ビジネスは、原料供給にとどまらず、衣料や資材など広範な素材のコーディネーターとして進化を続けています。